もり塾

3期実践コース開講! 矢印

【もり塾を歩いたら(12)】感動のライターデビュー、副業の現実課題に直面

もり塾を歩き切った——その後も続く、ライター修業の旅。
「もり塾ブックライター・編集ライター養成コース」第1期を修了したノムラが、バリバリ稼げるライターを目指し、歩み続ける様子を綴ります第12回は、ついにライターデビュー、しかし副業ライターゆえの苦労が……。

テスト原稿が採用となり、いよいよライター活動の始まりです。要望の記事数を収めるために、書く時間にウェイトをおいてスケジュールを組んでいました。
しかし、ネタ探しや取材先との調整などに費やす時間が思いのほか多く、予定通りには全く進まないのです。

目次

取材先確保のために変えた行動習慣

ついにテスト原稿として書いた記事が、Webサイトにアップされました
体裁よく画像も配置され、コンテンツとして成り立っています。
いよいよライターとしてデビュー! 
と興奮に包まれて舞い上がっている場合ではありません。
次の原稿に取り掛かろうにも、なかなか取材先が確保できないのです。

目標にしていたお店に実際行ってみると、定休日だったり、突然の取材訪問を怪しまれるのではないかと気後れして名乗れなかったりと、なかなか思うように進みません。

今までより効率的に活動することが必要です。

それまでは、このブログを書いたり考え事をしたりするために、大きな商業施設の中にあるカフェを頻繁に利用していました。

そのタイミングをネタ探しに活用できるはず。
慣れていて気兼ねなく滞在できて重宝でしたが、これからは積極的に行ったことがない店に入ってみることにしました。

取材可否は入ってから考えればいい

ある日、買い物がてらどこか落ち着けるカフェを開拓しようと、普段はあまり通らない道を自転車で走っていたときのこと。
以前にも気になっていたお店が、よく見るとカフェを併設したベーカリーだと気づきました。

「入ったことがない店に、とにかく入る!」
と、ためらいそうな自分を嗜めます。

扉を押して中に入ると、落ち着いた雰囲気の内装で、ガラス窓に面したカウンター席もあります。
人気店なのでしょう。夕暮れ間近のせいか、ショーケースの中は品切れが目立ちます。

後日記事にするなら特徴のあるものを試しておこうと、いろいろ質問をすると、店主らしき女性が丁寧に説明してくれました。
どうやら、体に優しい素材にこだわっているお店のようです。

その日は店内で過ごすために、コーヒーとマフィンを注文。期待以上の味に感動したことと、ゆっくりした時間を過ごせたことに感謝を伝えて店を出ました。

すぐに取材できるとは限らない

翌週、前回売り切れだった大好物のフランスパンを予約して訪問すると、店主らしき女性は私を覚えていてくれていました。

心の中では取材先にピッタリと思いながら、店名の由来や、焼き上がり時間、他の品物の特徴などを質問すると、その女性は饒舌に語り始め会話が弾みます。

普通の客として楽しく接していたのに、突然、取材先を探していることを明かすのも礼を失すると思い、その日も名乗らずに帰宅しました。

いくつかの他の候補先に訪問し取材許可は得ていたものの、キャンペーンや天候の影響でアポイントが先に伸びてしまい、少し焦りを感じていました。

こちらのベーカリーにも、あらためて取材依頼と掲載許可をいただこうと再び訪問すると、前回とは別の女性がいて店長は不在だと言います。
連絡の取りやすい時間帯と曜日を確認すると、本業の仕事でふさがっている日ばかりで困惑しました。
あまり先になると機会喪失につながってしまいそうです。

指定された日に少しの休憩時間を利用して電話をかけると、
「取材を受けるのは初めてで、嬉しいです」
と快くお返事をいただきました。

もり塾のインタビュー実践で教わったことを思い出し、あらかじめ質問の内容も手短に伝えておきます。こうすることで、質問に答えるのに戸惑って時間がかかってしまうなど、取材先の負担を少なくできるからです。

取材は感動的

取材当日。

以前に何度か話をした女性が、やはり店長。
初対面ではなかったので、素材へのこだわりやお店のコンセプトなどスムーズにお話を聞くことができました。

中でも強く心を打たれたのは、彼女がお店を開くに至った経緯と熱意。
「そんな店主の思いをより多くの人に伝えられたら!」と、自分の使命を感じつつ、原稿を完成。ようやく提出することができました。

副業の現実課題に直面

初めての訪問から取材当日まで、数回の訪問、指定された時間や曜日の連絡、天候。
時間と場所を拘束されての本業の合間に、執筆以外に、こんなにも時間と日数を要してしまうとは、あまり想定できていませんでした。

これが現実。
副業で活動していくことを決めたのは私です。

取材先の方々との出会いは感動的で、ネタ探しのためにあちこち動き回るのは楽しいし大きなやりがいも感じています。

でも、やり遂げるためには、効率化が優先項目
タスク管理、進行状況の把握など山ほどの課題が一気に降りかかってきたようです。

第13話「依頼書なき取材の難しさ」に続く 2024年5月公開予定!

野村 紀美子(のむら きみこ)

アパレルメーカーで販売業務を20年。
2万人以上の女性に接客し、「ファッションは人の心を豊かにし、人生も変わる」と確信。現在は店長職を辞し、女性やサービス業の人々にエールを送りたいとライター修行中。 https://www.instagram.com/marmaidolphin
もり塾ライター養成コース卒業制作では、LOF ホテルマネジメント日本法人社長薄井シンシアさんを取材した。
予告編はこちら→ https://mori-jyuku.com/booklets-5/



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