もり塾を歩き切った——その後も続く、ライター修業の旅。
「もり塾ブックライター・編集ライター養成コース」第1期を修了したノムラが、バリバリ稼げるライターを目指し、歩み続ける様子を綴ります。第17回は「更なるスキルアップにチャレンジ!」
副業ライターが仕事を拡大していくためには書く速さが求められます。本業以外の限られた時間内に、どれだけ多くの記事を作成できるかが、収入に影響を及ぼしてくるからです。書くのが遅い私は、ここで執筆スピードを改めて見直して、改善に取り組もうと考えました。
漠然と書いているだけでは、執筆速度は向上しない
私は、もり塾の講座を受けていたころから、一つのコンテンツを書き上げるのに時間がかかり過ぎていると感じていました。
経験を積むうちに、いずれ向上するかも考えて、特別に対策を講じることなく日々は過ぎていきました。数年経った今、気がつけばほとんど改善できていないことに焦り、甘く考えていた自分を悔やみます。
副業ライターの私は、プライベートな時間を費やして記事を作成しています。取材先を効率的に回ることのほかに、執筆時間の短縮が必要です。
改めて自分の執筆作業を省みると、多くのロスタイムが散見されます。
執筆前の、あれこれ内容や構成を思い巡らす時間。
書き始めてからキーボードの上で指が走り出すまでの助走タイム。
書いているうちに内容が迷走。
情報収集のつもりがSNSサーフィン。
ついには集中力が切れて中断、ファイルだけ作って一文もかけないまま休日が終了なんてことも。
タイトル、小見出しを考えるのも相変わらず苦手。
加筆修正も、書き直す時間も長いうえ、何回書き直しても納得できなくて推敲回数がかさむ一方です。
本業の休日のたびに取り組んでも、休日は数日に1回。数回やったつもりで満足しても、気がつけば2〜3週間が経ってしまうのです。
タイムアタックで鍛える
漠然と自分の書く心理を分析しても、実際のスピードアップには繋がらないもの。
この際、悩むより方法論を調べてみることにしました。
いくつかの本やWebの情報によると、
「1時間に書く文字数は、2000字を目指すべし。
そうでなければ、昨今の文字単価あたりの報酬料金の低さを考慮すると、稼げるライターにはなれない」
「できれば、内容構成と推敲も含めてこの時間内に」とあります。
この記事を明日までに、など漠然と数時間を費やして書いていることが多かった私は、
「そんなに早く書けるのか? こちらのブログだっておよそ2000字を仕上げるのに、何時間も何日もかかるのに!」
と愕然とします。
実際に自分が単位時間あたり何文字書けるのか実際に正確に測ったことはありません。
ならば実測値が必要。
タイマーをセットして一定時間内に何文字かけるのかタイムアタックにチャレンジしていこうと思いました。
文章力は筋トレを同じで鍛えられると聞いています。書くスピードも筋トレのように鍛えられるのではないかと考えたのです。
最近起きた印象的な自分の出来事を、日記のように見直しもせずにバーッと一気に書いてしまえば、なんとか1時間で1800字ほど書くことができました。
表現に注意深く取り組んだり、言い回しを工夫しようと悩んだりしながらだと、多くて500〜600字ほどです。
以前、森先生のエッセイ体験講座を受けたときに、20分間でショートエッセイを書くというワークがありました。
突然のお題にも関わらず、一気に1000字ほど書くことができて、不思議に感じたのを思い出します。
時間を区切って一気に書く作業は、執筆速度と集中力アップに役立つのだ、と合点しました。
また、書きたい思いやテーマが自分の中で明確で、内容構成もしっかりできていているときには、次々と文章や言葉が湧き上がり、流れるように書き進めることができるのでしょう。
タイムアタックは今後もチャレンジして計測値を分析して、対策を打とうと思います。
弱点は自分で見つけて、スキルアップにチャレンジ!
タイピングの速さも、書く速度を上げるためには重要な技術でしょう。
音声入力を活用している人も少なくないようですが、話し言葉と、書く文章に乖離を感じているので、私は苦手です。ですが、こちらもいずれ試してみようと思っています。
後ろで睨みを効かせる上司も、優しい指導を施してくれる先輩も、相談する同僚もいないフリーランスのライター。
弱点の発見や、それを改善するためのトレーニング方法も自分で開発しなければならないのだと痛感。自分で自分を研鑽するため、自己流ではありますが、いろいろ試したり研究したりと、くり返していこうと思っています。
第18話「本業、副業、並行は難行」に続く。 2024年10月後半公開予定!
野村 紀美子(のむら きみこ)
アパレルメーカーで販売業務を20年。
2万人以上の女性に接客し、「ファッションは人の心を豊かにし、人生も変わる」と確信。現在は店長職を辞し、女性やサービス業の人々にエールを送りたいと、ライターとして活動中。 https://www.instagram.com/marmaidolphin
もり塾ライター養成コース卒業制作では、LOF ホテルマネジメント日本法人社長薄井シンシアさんを取材した。
予告編はこちら→ https://mori-jyuku.com/booklets-5/