「満員電車が嫌。時間に規則的なのが嫌。あれが嫌、これが嫌。自分の原動力が嫌なことを排除していきたいところにある」
劇団アレン座の演出・脚本家である鈴木茉美さん。飾らないストレートな物言いにハッとさせられます。
「今の仕事は大変だし辛い時はあるけど、嫌なことはない」とキッパリ。
仕事や日常生活において、嫌でも我慢しなければならないという一般的な考えに、私たちは縛られすぎているのかもしれない。
当たり前や常識を突き崩す姿勢は、劇団の在り方にもつながっています。
鈴木さんの書く作品は「自分だったらどうするだろう」と考える機会を与えてくれます。
どんなテーマであっても鈴木さんが大切にしているのが、人間の深層心理を描くこと。
なぜこの人物はこの言葉を発するに至ったのか。フィクションであっても嘘やごまかしの感情があってはいけない。鈴木さんのそんな信念に強く惹かれます。
インタビューでは、鈴木さんが演劇を通してやりたいこと、役者に望むもの、コロナ禍での活動の厳しさや心境の変化など、様々な質問にお答えいただきました。
予定していた取材時間を大幅に超えてしまいましたが、鈴木さんのほうからお話を終わらせることは決してなく、真摯に語ってくださったことは感謝の念に堪えません。
2023年5月現在、コロナ禍での規制が解かれた今、劇団アレン座の次の挑戦が始まっています。
演劇界にふたたび活気を。
鈴木さんのひたむきなお気持ちを記事にしました。
担当ライター スギウラ ユカ (すぎうら・ゆか) 未経験からライターを目指し、勉強中。 思いを言語化したい人の手助けになれるブックライターが目標。 趣味は舞台鑑賞。演劇を応援したい。 夢は、観劇人口が増えるようなエンタメ記事を書くこと。 Twitter:@ysugiura455102