もり塾

ブックライター養成講座11月開始! 矢印

家族写真カメラマンおおかまみづえさんのストーリー

もり塾ライター養成講座第3期生卒業制作

お母さん起業家としてやっているつもりはなかったんですけど」
と、インタビュー中におおかまさんがつぶやいたひと言。おひるねアートカメラマンとして活躍するなかで、何かの媒体に取材を受けた時の話だったと思う。「お母さん」カメラマンとして取りあげられた、ということで少し違和感を感じたのだ、と話していた。

家族写真家のおおかまみづえさんは、とにかくとても明るい。太陽のような笑顔で接してくるので、お話をうかがっているこちらも気持ちが前向きになってくる。底抜けのパワーを感じさせる人だ。

私が初めておおかまさんにあった数年前、その時はただのお客として我が子の写真を撮ってもらった。おしゃべりで子供の心を開く現場の雰囲気も良かったし、納品された写真の仕上がりも素晴らしく、「さすが家族写真のプロだなあ」という印象だった。

インタビュー記事に照らし合わせると、当時、おおかまさんは、家族の不和に悩んでいた時期だった。よくあんなに朗らかにやれていたな、と思う。

今回、インタビューのなかで語られたのは、とある家族写真カメラマンが、家族のことで悩み、家族の素晴らしさに気づき、そして、「崖っぷち」のなかで新事業を起こす、というストーリー。

“妻”や“”お母さん”、あるいは“子持ち様”“子なし”“シングル”など、私たちは隙あらばあらゆるカテゴリーに当てはめられそうになってしまう。

でも、その中身はそれぞれいち個体で、同じ状況の人も同じ考えの人も一人もいない。
おおかまさんのお話は、カテゴリーの枠から抜けだすパワフルな物語だ。違和感のある社会の枠組みにとらわれることを止めて、自分は自分だと生きる彼女のエネルギーをインタビューから感じてもらえれば、とても嬉しい。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そんなパワフルに生きるおおかまさんが、なんだか羨ましいなあ、と感じた話をエッセイにしています。インタビューとあわせてお楽しみください。

星マチコ (ほし ・まちこ)

宮城県在住。地元の編集プロダクションで約10年間、主に観光ガイドブックの制作に携わる。現在はフリーランスとして活動。3歳と6歳の女児の母

https://hoshimachiko.studio.site

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