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女性シェフが語るプロの料理人としての喜び

料理好きな男性が増えたとはいえ、家庭の中では多くの女性が料理作りを担っています。ところがプロの料理人の世界となると、これが逆転。圧倒的に男性が多くなるのです。女性料理人が少ない理由としては、長時間労働や力仕事など労働環境が過酷で、男性に比べて女性は体力的にハンディがあるなどと言われています。

そんな中、少しずつ、“男性社会”とされてきた厨房で活躍する女性たちが増えてきました。銀座にあった「ティエリ―マルクス」と「ビストロマルクス」2店舗を統括するエグゼクティブシェフを務めた小泉敦子さんもその一人です。

小泉さんは調理師学校を卒業後、日本のフレンチレストランで男性も音を上げるような厳しい修業をやり抜き、来日していたフランスの国民的なスターシェフ、ティエリー・マルクス氏に「フランスで働きたい」と直訴。渡仏後は、マルクス氏の下に世界中から集まっているスタッフの中から頭角を現し、氏の片腕に抜擢されます。そして、マルクス氏が銀座にレストランをオープンしたとき、全体を統括するシェフとして直々に指名されました。

こう書くと近寄りがたい、男勝りの女性のように思われるかもしれません。けれど、小泉さんは「チーム作りはコミュニケーションが大事」と語り、人を和ませるような笑顔が似合う女性です。銀座のレストランが閉店後は、フリーランスとなり、有名シェフとコラボレーションしてイベントを行ったり、新店舗の立ち上げに携わったりするなど料理の仕事の新しい形について模索しています。

周りのほとんどが男性という修業時代から、「多国籍軍のようだった」と語るフランスの厨房での活躍、エグゼクティブシェフを務めた銀座店時代まで。どんな時も料理を愛する気持ちを持ち続けていたという小泉さんに、料理人という仕事の厳しさと喜びについて語っていただきました。
担当ライター 小田中 雅子
           (おだなか・まさこ)

ライター歴5年。マニュアル制作に15年携わった後、フリーランスのライターに転身。グルメメディアや住宅情報サイト、大学進学情報紙などの記事を執筆。ブックライターを目指して日々研鑽中。
趣味はカメラ散歩。
https://twitter.com/M_Odanaka 

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