もり塾

ブックライター講座十一月開始! 矢印

【書きたい人のお悩み相談室78】ライターだからできること

長崎の海 

今回はノンフィクションライターとしてもり塾にも登場した橘さつきさんが参加してくれました。
ペットの葬送に関する取材で長崎の五島列島に行き、隠れキリシタンの方との思いがけない出会いがありました、新たなテーマを発見しました、とのこと。

取材は本能的な直感、なぜか新しいことに出会うんです、と橘さん。
アンテナに引っかかった情報を見逃さず、じっくりたぐり寄せていく。
そうやって知らないことを掘り起こすことが、ライターの醍醐味ですね。

人は心のうちにあるものを言葉にすることに抵抗感があるけれど、反面、誰かに話したい、聞いてほしいという欲求もあるもの。話せる場所を作って、待って、心の声を引き出すことができたなら、ライター冥利につきます。
心の扉を開けるのはとても楽しいんです、と橘さん。

でもそれを文字にすることには責任が伴います。名前が出るわけではなくても、自分の心の内側が文字になって広まることに対する心の負担は大きいのです。

書いていないのに自分のことが書かれているとクレームをつける人もいれば、反対に取材をしても書籍には採用できなかったことに不満を訴える人も。

書いてほしくないという思いと、書いてほしいという思いは裏表一体。
取材相手にどう納得してもらうかという心遣いも、ノンフィクションライターには必要ですね。

さらに、五島列島からの島つながりで、元気な隠岐島の現状、隠岐に来られて800年になる後鳥羽上皇に関する話、さらに介護現場で働くSさんが、現場を知る人ならではのフィクションを書けるのではないか、という話も盛り上がりました。

第78回のアーカイブはこちらからどうぞ。

ちなみに、現在本年度応募作品の二次審査が行われている中野文学賞、来年度の締め切りは9月だそうです。
ノンフィクションも、エッセイも、フィクションも世の中の真実を切り取るという意味では同じです。自身の立場や好みに合わせて、プロもアマもどんどん書きましょう!

そして書くことに悩んだ時には、ぜひ、この相談室にきてくださいね!
毎週木曜日、9:30~ clubhouseです。

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