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かつお節に愛を込めて 伝統の味をつなぐ熱意

「ありがつおございます!」「花がつおな一日を!」
東京渋谷の「かつお食堂」店内に響くのは、「かつおちゃん」の愛称で親しまれる店主・永松真依さんの活きの良い声。2017年の立ち上げ以来、行列の絶えない同店は「ザ・ミシュラン東京2022」のビブグルマンや、食べログ「定食百名店2021」に選ばれ注目を集めました。

永松さんは食堂運営の他にも、各地のイベントなどでかつお節を削り、昔ながらのかつお節のおいしさと生産者の想いを伝える「かつお節伝道師」として活動。自らの使命として生活の全てを捧げ、伝統の味を守る取り組みを続けています。

私が「かつおちゃん」の存在を知ったのは、2019年秋のこと。かつお節を削って味わうワークショップに参加したときでした。手削りのおいしさと“かつお愛”に溢れたトークに感激して以来、念願だった取材が今回ようやく叶いました。

永松さんとかつお節との出会いは、意外にも「特に好きなことも、やりたいこともなかった」という20代半ばにさかのぼります。「祖母がかつお節を削る姿に衝撃を受け、そこから始まった」という旅のエピソードは小説やドラマさながらのストーリー。「なぜ、そこまでかつお節に一途になれるのか?」との問いには、「自分でも不思議。もう、かつおに恋しちゃってます」と笑いつつ、かつお節生産の現状と行く末を見据え、熱い想いを語ってくれました。

まさに潮の流れに乗る勢いの中、開店4周年を迎えた昨年11月には、「愛の鰹節屋」として新たなスタートを切る決意をしたと言います。 かつおちゃんが目指す「愛の鰹節屋」とは? 3月末発行のブックレットでは、常に自身の経験と知識を更新し続ける真摯な姿勢と情熱をお伝えします。

永松さんの言葉を何よりも裏付けているのが、かつお食堂で味わえる削りたてのかつお節。その格別なおいしさは、私たちが手軽さや安さと引き換えに失いかけている、日本の伝統食の価値を見直すきっかけとなりました。

担当ライター 尾高 智子
      (おだか・ともこ)

雑誌やフリーペーパー、通信教育教材などの編集制作を中心にフリーランスとして活動中。
福岡県出身の左利き。
趣味は美術館巡り、好物はバター。いま欲しいものはかつお節削り器!
https://www.instagram.com/odktomok/
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