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文章の質を高めるために! ライターが知っておくべき校正の基本【ブックライター養成講座第8回】

もり塾ブックライター養成第8回校正と校閲

第8回目のブックライター養成講座では、現在「本の雑誌社」に所属する編集者であり、校正者として活躍された経験を持つ近藤碧(こんどうあお)先生が登壇されました。
近藤先生は、校正者の視点だけでなく、編集者や作家の視点からの校正についても、豊富な実例を交えながら解説してくださいました。(受講生  佐藤 真澄)

目次

校正と校閲の違い

今回の講座では、「校正」「校閲」の違いについて改めて確認する機会となりました。一般的に、校正は誤字脱字や表記の統一を確認をしたり、作品内の整合性をチェックしたりなども含まれます。

一方、校閲は原稿の内容の正誤・適否のチェック(資料などを探して事実確認をする)、引用元との照合などを担当します。

このように、校正と校閲は似ているようで異なる役割を果たしており、それぞれの役割を正しく理解することが重要だと学びました。

校正、校閲の姿勢

校正や校閲を行う際の注意点として、いくつかのポイントが挙げられました。基本的なスキル以外にも校正者には、謙虚な姿勢も求められることをお話し頂いたことが印象的でした。

村山由佳著『PRAIZE-プライズ-』を例に、著者の意図を尊重し、不必要に文章の指摘をしないことの大切さについて説明がありました。校正者は自らの価値観を押しつけず、文章全体の流れを理解しながら作業を進めることが求められているのだと思いました。

ライターにとっての校正の重要性

ライターが校正の知識を持っていると、文章の質を向上させるだけでなく、編集や校閲の負担を軽減し、よりスムーズな制作過程につながることがわかりました。

講座の最後には、実際に文章を校正するワークに取り組みました。思った以上に言葉の適切な使い方を判断するのが難しかったです。自らの知識不足や間違った思い込みでそもそも問題点に気づくことができず校正は修練が必要だと感じました。

今回の講座を通じて、文章をより正確で読みやすいものにするためには、ライター・校正者・校閲者・編集者がそれぞれの役割を理解し、協力しながら原稿を仕上げて本や雑誌という作品ができるのだと思いました。次回は校正について後半の講座があるので楽しみです。

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