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ブックライター講座十一月開始! 矢印

卒業に向けて! ブックレットの詰めの作業と仕事獲得のためのポートフォリオ作成【編集ライター実践講座第9回】

もり塾編集ライター実践コース第9回初稿ゲラの校正とポートフォリオについて

第9回の授業では、ブックレット初校ゲラ修正点の確認と、表紙のデザイン案について意見交換を行いました。また仕事の獲得に向けてポートフォリオの作成についても学びました。卒業が近づくなか、仕事を得るための学びも本格化してきました。(受講生 小波白奈 記)

目次

完成まで気を抜かずに 〜初校ゲラへの赤入れ〜

授業の前半は、初校ゲラの修正箇所の確認がメインテーマでした。受講生は、自分の原稿の赤入れ(校正)箇所を順番に15分程度で発表しました。

私も含め、初校ゲラへの赤入れが初めてという受講生も何人かいましたが、皆さん熱心に自分の原稿の誤字脱字や、文脈の整合性など細かな修正点までピックアップしてきました。森先生からも一人ひとりに丁寧に、修正箇所の説明をしていただきました。

初校ゲラへの赤入れの基本から、実践的なテクニックまで学べる授業でした。
ここで少し授業での学びを紹介します。

・「とき・時」や「こと・事」など、漢字・平仮名の言葉の統一は、掲載媒体ごとにハウスルールがあるので、その都度、依頼主に確認をとる必要がある。
・幅広い読者層を意識して、地名や学校名などの固有名詞は略号ではなく正式名称を記載する。
・原稿修正によって文字数が変わり、行数に影響が出ることがある。1〜2行の修正であれば、改行をしたり、文末までギリギリ文字が来ている行の文字数を調整したりして対応する。
・写真のキャプションは短い文章を心がけ、写真を効果的に見せる工夫をする。


初校ゲラの赤入れは、テキスト原稿で見逃してしまった修正箇所を見つけ出す、いわば詰めの作業です。原稿の完成度を高めるためには、丁寧に原稿を見直すことが大切だと学びました。完成まで気を抜かずに、原稿と向き合っていきたいと感じました。

難航! 表紙のデザイン選定

前回の授業でブックレットのタイトルは決定、表紙デザインも受講生の投票で選んだ案をデザイナーに提示しました。今回、それをもとにデザイナーさんが表紙案を2種類作成してくれました。

編集ライターとして、デザイナーへ意見が求められる場面もある」という先生の言葉を受け、受講生たちは表紙のデザイン案について、活発に意見を出しあいました。

色合いがもり塾1期生のブックレットと似ていたため、色合いやイラスト部分をアレンジしてくれたのですが、しかし、元のデザインが受講生の皆さんに好評だったこともあり、表紙選定は難航……。

結局、もう一度デザインしてもらうことになりました。

こうして、受講生同士で納得するまで意見を出し合い、一つ作品を完成させるのは、とても貴重な機会だと感じました。どんな表紙になるのか、完成がとても楽しみです。

卒業後を見据えて 〜仕事獲得のためのポートフォリオ作成〜

授業の後半では、ポートフォリオについて学びました。ポートフォリオとは、自分のスキルや実績をアピールするための営業ツールです。

授業では、ポートフォリオ作成の参考になるサイトがいくつか紹介されました。また、プロのライターとデザイナーが、実際に使用しているポートフォリオを見せてもらいました。

ライターのポートフォリオは、文字中心でシンプルかつコンパクトに職歴や実績をまとめたものでした。ポートフォリオから真面目な人柄が伺えます。

また、デザイナーのポートフォリオは、写真やイラストをふんだんに使っているので実績がわかりやすく、見ている側も楽しくなるようなデザインでした。

タイプの違うポートフォリオを見ることができ、色々な見せ方があることを学べました。
今回の課題は、ポートフォリオの作成です。早速、参考にしてみようと思いました。

今回の授業の内容も盛りだくさんで、実践的な学びを得る良い機会でした。もり塾の授業を受講して毎回感じることは「受講生にライターとして大いに活躍して欲しい」という森先生の熱い想いです。

ときには受講生の文章に厳しい指導をする森先生ですが、「新しい仕事をみつけました」と受講生が報告すると、まるで我が子の就職が決まった時のような優しい笑顔を見せてくれます。

そんな森先生が開催する「もり塾編集ライター実践講座」、次回の授業は「仕事をみつけよう!」です。卒業後の仕事獲得に向け、受講生たちも気合が入ります!

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