第5回ブックライター養成講座は、前回に引き続きライターの仲野マリ先生による添削指導です。『高瀬舟』(森鴎外著)を題材に、読みたくなる書評の書き方、タイトルの重要性を学びました。課題として提出した原稿に対して、丁寧な講評とともに具体的な改善方法も提示され、文章スキルを磨く実り多い時間となりました。(報告:受講生 木南乃榮)
目次
読まれる文章を書くために必要なものは何か
読者に受け入れられる文章を書くために意識するべきこととして、教えていただいた何点かの中で、私が一番心に残ったのは「共感」というワードです。
読者がモヤモヤと抱えていた問題が、言葉として表現されている。さらに解決策や、知らなかった情報などが書かれているような文章あれば、新たな発見として読み進めたくなるとのこと。
読み手の側に立ってみると、確かに思当たります。
講義を聞いていて、本当に「そうそう、なるほど」と思いました。
私も書き手側として「そうそう、なるほど」を意識して書こうと思います。
タイトルは本の顔
タイトルは読者と書籍をつなぐもの。
タイトル付けは悩ましい作業ですが、何度でも考え直していいくらい重要とのことでした。
私はいつもサーッと読んで決めてしまいがちだったことを反省しました。
これからは文全体を見渡して、副題としてどんな言葉が適しているかをよく考えて、タイトル付けをしていこうと思います。
短い文章で書く訓練を
印象的だったのは「短い文章で書く訓練を続けることで、本当に必要なことだけを書くスキルが身に付く」のところです。
もり塾で出される課題は800字程度の字数指定の原稿作りが大半。
限られた字数での文章作成には苦労しています。
でも、この努力はスキルが身に付くと聞き、これからも短く読みやすい文章作りに精進したいと思いました。
