今回の講師は仲野マリさん。演劇や映画などエンタメ系を得意とするライターであり、ライティング講師としても活躍中です。今回は「読者に伝えるためのライティング技術」を、塾生が書いたレポートの講評によって学びました。
他の塾生への講評から自分の弱点が見えてくる
もり塾の講座は全て、他の塾生のレポートも読み、
講評も一緒に聞いて学ぶスタイルです。
自分の欠点が人に晒されるのは恥ずかしい?
いえいえ!
他の人の文章を客観的に見る。
これがライティング力向上の近道です。
「誰にでも弱点はあります。
自分のことはわからなくても、人の弱点はよく見えます。
そこから「自分の書き方の弱点」を客観的に意識できるようになれば、
書き終わった後そこに焦点を当てて見直すことができます。
自分の弱点を克服できるのはライターとしての強みです」
と仲野さん。
一人一人への丁寧なアドバイスに塾生さんたちも深く頷いていました。
ライターは自分が一番言いたいことを書く
「お仕事で本の紹介記事を引き受けたけど、本の内容がつまらなかった。何をどう書けばいいでしょう?」
そんな質問に仲野さんが答えてくれました。
つまらない本だと思ったからと「面白くなかった」と書くのはライターの仕事としてNG。
でも、面白いと思っていないのに「面白い」と書いたら嘘になる。
だから
本の中身を紹介し、その良い部分をピックアップしつつ、
自分がつまらないと感じた理由がどこにあるのかを分析し、
それを記事の中にしのばせましょう。
それがライターのスキルです。
取引先の媒体の意図に合わせることは大切ですが
「今回は提灯記事でいいや」という姿勢では
AIの書くものに負けてしまいます。
書けないことも、表現しようと努力する。
記事を書くモチベーション
ライターの「この情報が伝えたい」という熱意。
これが何より大切です。
前回の講座で、ノンフィクションライターの橘さつきさんも、
「取材しても取材相手から『書いてくれるな』と言われたら、信頼を裏切ることはできないから書けない。
たくさん取材しても書けないことはいっぱいある。
でも、書けないことを、なんとか読者に伝えたいと思いながら書いている」と言われていました。
書けないこともきちんと読者に伝えられる、そんなライターになりたいですね!
(スタッフ・小野 記)
著者にインタビューして一冊の本をまとめ上げるブックライター
パンフレットから雑誌、ムック本まで。様々な形態に合わせた情報発信をする編集ライター
書く仕事にはいろいろな種類があります。それぞれの職域で「意識すべきこと」や「戦略」も変わります。
もり塾では様々な職種の第一線で活躍するライターから直接アドバイスを聞くことができます。
「ブックライター・編集ライター養成コース」第2期は追加募集中。
今までの講義は動画で確認できます。
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